〈資料庫〉ガスライティング手法の浸透
50代担任、児童をいじめ 体かく動作をまねてからかう
伊沢健司、高橋尚之
2015年6月12日05時11分
学校によると、教諭は昨春から複数回にわたり、男子児童が体をかいたり、質問されて言葉に詰まったりする様子を授業中にまねていた。体をかかないときも「今日はしないのか」と声をかけたという。
これを見た同級生の女子児童がストレスを感じ、今年4月にカウンセリングを受け始めた。女子児童の親が5月22日に、男子児童への行為について学 校に抗議すると、教諭はいじめにあたると認めた。今月1日、教諭は「先生は(男子児童を)いじめているか」とクラス全員に尋ね、何人かに答えさせたとい う。
校長と教諭は2日、「動作をまね、心ない言葉かけをしていじめてしまった」とする文書を女子児童の親に提出。5日には同じ内容の文書を男子児童の親に渡して謝罪した。
校長は朝日新聞の取材に対し、「児童が嫌だと思っていることがわかったので謝罪した」と説明。教諭は「(体のことを)知っていればやらなかった。昨年11月の面談で肌が弱いことを保護者から聞いたのでやめた」と話している。
一方、男子児童の父親は「嫌がらせは今年3月まで続いていた。担任が率先して子どもに嫌がらせするなんておかしい」と話している。(伊沢健司、高橋尚之)
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